出産・育児がある程度落ち着き転職を考えてはいるものの、１年以上のブランク期間があり、躊躇する人は少なくありません。面接で詳しく聞かれたら、どのように答えたら良いのかと悩んでいる人もいるでしょう。しかし、ブランクが原因で転職できないわけではありません！今回は、出産・育児などで仕事にブランクのある方が、転職活動をする際に注意すべきポイントをご紹介します。
ブランクがあると、転職で不利になる？
ブランク期間が長ければ長いほど、その間に何をしていたか質問される事が多く、ブランクがない人に比べると、ブランク期間に何をしていたか説明できなかった場合、転職時には不利になりやすいと言えます。企業としてもブランク期間は不安要素になりやすく、採用に躊躇してしまう場合もあります。企業側が不安視するのは、主に以下のようなポイントです。
・かつての知識やスキルで、今の業界に対応できるか？
・働くことへのモチベーションは切れていないか？
・企業に求める条件が多すぎて、仕事を決められないタイプではないか？
ブランクが１〜２か月程度であれば、通常の転職活動と変わらないので、問題視する企業もそれほど多くありません。しかし、１年以上のブランクがある場合は休んでいる間に何をしていたか、面接時にきちんと説明しなければ、採用担当者は不安に思うでしょう。
また、同じブランク期間であっても、不利になるケースと、ならないケースがあります。語学留学のように、スキルアップのためのブランク期間は不利になりにくいケースと言えます。また、人によっては出産や介護などのライフイベントにより、仕事ができなくなるケースもありますが、このようなケースでは企業によって判断が分かれます。子どもがまだ小さかったり、要介護者がいたりするといった場合は、急な病気やケガで仕事を休んだり、遅刻や早退をする必要があるなど、業務に大きな支障をきたす可能性を拭いきれないことから、採用に至らないケースもありますが、就職を希望していたが上記のような理由でできなかったような場合、多少は不利にはなるものの、リカバーは可能です。
転職するために必要なこと
離職や退職の理由がどのようなものであったとしても、ブランク期間をプラスにとらえてくれる企業は、少ないのが現状です。では、転職を成功させるにはブランク期間とどのように向き合えばいいのでしょうか？
①過去の経験や資産を改めて振り返る
これまでの仕事で得た経験や実績は、重要なアピールポイントになります。企業が中途採用者に期待するのは即戦力ですので、経験や実績は評価に直結しやすいと言えます。
②自分の得意分野や強みを整理する
経験や実績、これまでに身に付けたスキルをどのように活かせるかを把握できれば、面接でも説得力のある回答ができることでしょう。第二新卒などの場合、仕事への意欲や関心の高さが重視される傾向にありますが、中堅以上の応募者ほど、経験や実績がチェックされやすいと言えます。
③ブランク期間の振り返り
仕事をしていなかった期間に何をしていたか、またそのときに何を得たのかを振り返ってみるのは、大事な要素になります。ブランク期間に何もしていなかった人と、自分自身を高めるために行動した人とでは、当然採用担当者が受ける印象に大きな差が出るでしょう。
資格取得やスキルアップなど、ブランク期間に勉強していた方は、アピールになるのでぜひ伝えましょう。
また、それらの勉強で得た知識やスキルを、入社後どのような場面で役立つのかも考えてみると良いでしょう。
面接官に即戦力になる人材と思ってもらえれば、採用の可能性はぐんと高まります。
④今できることを考える
ブランク期間が１年以上もあると、希望する企業へ入社することは難しくなるかもしれませんが、それで再就職をあきらめるのは、早計だといえます。
働きたい業種や職種が決まっているのであれば、まずは面接官に説明できる材料を用意すると良いです。
資格は取得していないものの「〇〇の勉強をして、資格を取得するのと同じくらいの知識を得た」という状態ならば、有効なアピール材料になります。
現状でアピールできる材料がない場合には、転職活動を行いながら、ブランク期間を埋める努力をしましょう。
前向きな姿勢は、企業に好印象を持たれます。
転職活動をする際に、ブランク期間はほとんどのケースでマイナス評価になってしまいますが、諦める必要はありません。そのようなときは、過去の経験とブランク期間を振り返って、企業にアピールできる材料を探してみましょう。ブランク期間に何もできなかったという人は、これからアピールできる材料を準備すれば、採用されるチャンスは広がります。
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