介護職の種類をご紹介


介護業界には、ホームヘルパーや看護師、ケアマネジャーなど、さまざまな職種があります。互いに連携を取りながら「質の高いケア」の提供を目指しています。当然、職種ごとに業務内容や必要となる資格なども違っており、そのために「介護業界への就職を希望しているけど、どの職種が自分に合っているのか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、介護業界における代表的な8つの職種の詳細について解説していきます。介護職として進路に悩んでいる方や介護業界への就職や転職をご検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください!

介護職の代表的な8つの職種

①介護士(施設介護員)

介護士は、一般的にも広く知られている職種で「介護の現場で働く人」としての総称で使われることもあります。基本的には、老人ホームやデイサービスなどの介護福祉施設に勤務して、入所者の生活援助や身体介護を行うのが主な仕事内容です。ただし、勤務する施設によって仕事内容が異なることもあります。

●仕事内容
・食事や入浴、また排泄などの介助(身体介助)
・掃除や洗濯などの身の回りの世話(生活援助)
・移動の補助や見守り など

●必要資格など
・必須資格は特になし(ただし、利用者の身体に触れる身体介助については、介護職員初任者研修以上の資格が必要)

●活躍できる施設の例
・介護福祉施設全般(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療型施設、デイサービスなどの高齢者福祉施設、児童福祉施設、障害者福祉施設)

②ホームヘルパー(訪問介護員)

ホームヘルパー(訪問介護員)は、介護が必要な方の居宅を訪問し、入浴や排泄・食事・移動などをサポートする職種です。日常生活を送る上で、必要な介護サービスを提供するほか、生活上のアドバイスや精神面のケアもおこないます。

●仕事内容
・食事や入浴、また排泄などの介助(身体介助)
・掃除や洗濯などの身の回りの世話(生活援助)
・通院のための乗車や降車の介助 など

●必要資格など
・都道府県が指定する介護職員初任者研修(または上位資格の介護福祉士実務者研修)

●活躍できる施設の例
・主に利用者の居宅を訪問して、業務をおこなう

③ケアマネジャー

ケアマネジャーは、介護を必要とする方の相談に乗って、適切なケアプランの作成をおこなう専門職員です。給付管理票の作成や、サービス事業者との連絡や調整といった業務も担っており、必要に応じてケアプランの実施状況のチェックもおこないます。「介護保険に関するスペシャリスト」といえる職種のため、介護業界でのキャリアアップを考える方が目指す傾向にあります。

●仕事内容
・ケアプランの作成
・サービス事業者との調整
・介護サービスの給付管理票の作成
・要介護認定の申請代行
・入退院や施設入所の支援 など

●必要資格など
・介護支援専門員
・主任介護支援専門員

●活躍できる施設の例
・居宅介護支援事業所
・特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設
・地域包括支援センター

④生活相談員・支援相談員

生活相談員とは、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームといった、高齢者福祉施設と利用者との間に立って、利用者やその家族からの相談対応や関係機関への連絡や調整、各種手続きなどを担う職種です。介護老人保健施設で働く場合は、支援相談員と呼ばれます。利用者が安心して介護サービスを利用するため、欠かせない存在といえます。

●仕事内容
・利用者やそのご家族へのサービス説明
・契約に関する調整や手続き
・施設のスタッフや関係機関との連絡や調整 など

●必要資格など
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・社会福祉主事任用資格
上記のいずれかが必要で、資格要件は自治体ごとに異なる

●活躍できる施設の例
・デイサービス
・介護老人福祉施設
・介護付き有料老人ホーム

⑤サービス提供責任者

サービス提供責任者は、訪問介護サービスの責任者として、利用者とケアマネージャー、ホームヘルパーをつなぐパイプ的役割を担います。利用者のニーズをくみ取りながら、訪問介護計画書を作成したり、ホームヘルパーへの指示や指導をおこなったりするのが主な業務で、利用者に質の高いサービスを提供するためには欠かせない存在です。ホームヘルパーのまとめ役や、トラブルが発生した際の調整役をこなすこともあります。

●仕事内容
・訪問介護計画書の作成
・ホームヘルパーの管理や指導
・事務作業
・ホームヘルパー業務 など

●必要資格など
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
上記のいずれかの資格が必要

●活躍できる施設の例
・訪問介護事業所

⑥看護助手

看護助手は、医師や看護師が円滑に業務に取り組めるようサポートする職種です。主に看護師の指示のもとで、患者や利用者のお世話や介助をおこないます。ただし、医療関連職種の資格を持たないため、採血やインスリン注射、褥瘡の処置といった医療行為はおこなうことができません。

●仕事内容
・診察や検査の準備などの看護師のサポート業務
・食事や入浴、排泄、移動の介助
・医療器具の清掃や洗浄
・備品の管理 など

●必要資格など
・必須資格なし

●活躍できる施設の例
・療育型病院などの医療機関
・訪問看護ステーション
・介護施設

⑦施設長

施設長とは、介護施設を総括する管理者です。介護施設全体のマネジメント業務から、職員の採用や育成、サービスの品質管理、施設の収支管理まで、その仕事の内容は多岐にわたります。施設長は、本部(施設の経営母体)に所属する社員や、施設の常勤職員から選定される場合が多い傾向にあります。

●仕事内容
・利用者管理
・介護職員のマネジメント
・サービスの品質管理
・施設の運営管理や収支管理
・行政機関に向けた書類の作成や提出 など

●必要資格など
・施設によって要件が異なる

●活躍できる施設の例
・介護施設全般

⑧ドライバー

通所介護施設において、利用者を送迎する運転手で、介護ドライバーとも呼ばれます。介護施設と自宅の間の送迎業務を担い、場合によっては訪問マッサージ師などの送迎をおこなうこともあり、施設によっては介護職員が送迎ドライバーを兼務するケースもあります。なお、乗降の介助をおこなう場合には、介護関連の資格が必要です。

●仕事内容
・利用者の送迎

●必要資格など
・普通自動車運転免許
・介護職員初任者研修、介護福祉士などの介護関連資格(ただし、利用者への介助をおこなう場合)

●活躍できる施設の例
・デイサービスやデイケアなどの通所介護施設


介護職には幅広い職種があり、それぞれ業務内容や働き方が異なります。たとえば介護士の場合、無資格でも働くことができますが、資格取得により、こなせる業務の幅が広がるほか、将来的なキャリアアップにもつながります。介護業界で働きたい方は、自分に合った働き方ができる職種を目指しつつ、資格取得に挑戦してみるのも良いですね!これから介護業界で転職をお考えの方は、ぜひplusworkをご活用ください!plusworkは関西の介護・医療・福祉に特化した求人サイトです。さまざまな条件での求人を多数掲載しておりますので、これから介護業界で転職を希望される方は、ぜひplusworkで検索してみてくださいね!

条件を選んで検索

条件から探す

介 護

保 育

歯 科

医 療

福 祉

京都府

大阪府

兵庫県

滋賀県

奈良県