今、全国で大規模開発プロジェクトや再開発、災害復旧工事が行われていますが、これらの工事を担う建設業界は、注目されている業界のひとつです。注目されているからこそ需要も大きく、より良い条件で働きたいと思う方も多いのではないでしょうか？
今回は建設業界を目指す方に、好条件の転職を目指せる方法を解説します。未経験でも転職できるのか、転職するのに有利な資格はなにか、転職活動の進め方についても確認していきましょう。
建設業界は深刻な人材不足
建設業界は深刻な人材不足となっています。その理由として、以下の３点が考えられます。
・受注件数は増えているのに、従業員は増えない
・離職率は他の業界の水準と同等
・従業員の年齢層が高い
建設業界の人材不足は、複合的な要因によって引き起こされているため、解消は簡単ではありません。つまり、転職希望者にとっては、当面の間転職しやすい状況が続くと考えられます。
経験者・資格保持者は好条件で転職するチャンス
人材不足で悩んでいる建設会社にとって、業界のプロフェッショナルはぜひとも欲しい人材です。特に、建設業界の経験者や、建設業に関する資格の保持者は多くの会社から求められます。これに該当する方は、入社した後も即戦力となり、業績向上に寄与できる優れた人材として重宝されます。また、建設業界経験者限定の求人にも応募できるなど、選べる企業の選択肢が広がるため、さらに有利です。より収入や休日が多く、働きがいのある職場を選びやすいでしょう。このため、建設業界経験者や資格保持者は、好条件で転職ができるチャンスがあります。
建設業界が未経験でも転職できる？
同じように採用するなら、即戦力が良いというのは、どの企業にとっても同じです。しかし、人手不足のこの時代、企業は業界経験者や有資格者だけにこだわってはいられません。未経験者を育成し、いち早く戦力にできなければ、競争には勝ち抜けないでしょう。つまり、やる気さえあれば、建設業界未経験者でも、転職は十分に可能な状況というわけです。
むしろ、重要なことは、ご自身の得意分野や興味を活かすこと、あるいは、無理をせずに仕事をこなせる職種を選ぶことです。異業種の経験でも、建設業界で強みを活かすことは可能ですので、十分に業界研究を行いましょう。体力に自信のない方は、あまり体力を使わない職種を選ぶなど、ご自身の得意不得意をふまえて、求人を探してみましょう。
建築系の資格は、あれば考慮されますが、なくても心配いりません。必要な資格は、入社後に伝えられるでしょうし、仕事に慣れてから、業務に直結する資格を取ることは、最小の努力で、最大限の効果をあげられる方法です。
建設業界での転職をするのに有利な資格
建設業界へ転職するなら、以下の資格があると役立ちます。ただし、どの仕事にも有効となる資格はありません。希望する職種に応じた資格を取りましょう。
・建築士…建物の設計や工事監理。二級は住宅など小規模な建物の設計が主体。一級は多種多様な建物を設計することができる。
・施工管理技士…建設工事の施工管理に役立つ。建築、土木、管工事など、業種別に７種類に分かれている。
・技能士…工事現場での実務能力を示す。型枠施工、鉄筋施工、造園など、職種ごとに技能検定が用意されている。
・測量士…測量業務
・建築CAD検定…パソコンを使った図面の作成業務。
・宅地建物取引士(宅建)…営業など、不動産の取引業務。
・建設業経理士…建設業関係の経理業務。
すでにどれかの資格をお持ちであれば、関連する職種にチャレンジすると良いでしょう。また、資格のなかには誰でも受験できるものもあります。目指す職種が決まっている方は、事前に資格を取っておくことも、良い方法のひとつです。
これまでに比べ、建設業界は未経験の方にも積極的に門戸を開いています。もちろん、建設業界の実務経験や資格をお持ちであれば、より有利な条件での転職も可能です。まずは、ご自身の経験とスキルを再確認し、どの職種を目指すかを決めましょう。
また、建築専門の転職サイトや転職エージェントの利用は、より良い転職を実現する有効な方法です。
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