みなさんは、製缶工事という職種をご存知ですか？製缶工事とは、ステンレスなどの金属板や管を、切ったり曲げたり加工を施し、さまざまな形や適切な大きさの容器に作り替えたり、また機器を作ったりする工事です。代表的な製品には、タンクやボイラーがあります。製缶工事には高度な加工技術に加えて、設計や施工管理などのスキルも必要です。また、このように溶接や機械加工の技術を駆使し、立体的な製品作りに従事する職業を製缶工と呼びますが、今回は製缶工事について、さらに製缶工の概要や業務のやりがいなどについて、わかりやすく解説しています。ものづくりに興味のある方は、この機会にあらゆる業界を影で支えている、スケールの大きな職人仕事を視野に入れてみてはいかがでしょうか？
製缶工事の目的
製缶工事は、さまざまな目的で行われます。たとえば水やガスなど、流体を輸送するための配管やバルブを作ることや、燃料や化学物質などの貯蔵や処理をするためのタンクやリアクターを作ることなどです。これらの製品は工場や発電所、また浄水場などの施設において重要な役割を果たします。製缶工事は、これらの施設の安全性や効率性を高めるために必要不可欠な工事と言えます。
製缶工とは
製缶工とは、鉄やステンレスの金属板や鋼材等を加工・成型して、立体的な製品作りをする人のことを指します。加工する際は「切断」「穴開け」「曲げ加工」「溶接」といった作業をします。工場などで使用されるタンクやクレーン・船の部品など、さまざまな構造物を製作する際に製缶工が活躍しているのです。製缶工は、あらゆる機械や機械部品を作る際に必要不可欠な人材であり、機械を使ってより複雑な形状の構造物を作ることから、板金加工とは区別されます。
製缶工の仕事はキツいの？
金属板の切断や曲げ加工、溶接などをする製缶工の業務を検討するに当たって「キツいのかな…」と心配される方もいらっしゃるでしょう。確かに現場の作業環境によっては、キツいと感じる部分もあるかもしれません。しかし、いわゆる3K（キツい・汚い・危険）を感じる作業現場であれば、製缶工に限らずきつい現場です。結局のところ、製缶工をひとくくりにして「キツい仕事」と言うには語弊があり、製缶工を扱う各社の作業環境が、空調設備などを充実させていれば、一般的な工場作業などと大差はありません。働く作業環境によってはキツいと感じるかもしれないので、設備が整っている職場を探すことをおすすめします。
製缶工のやりがいとは
製缶工の業務は、多岐に渡ります。昔ながらの製缶工であれば、これらの工程をすべてこなせるようになり、ようやく一人前と認められていましたが、現在は分業化されて、チームと作業者が一丸となり製缶作業に取り組みますが、各工程に関する知識や経験はもちろん必要とされ、技術の蓄積には相当の時間がかかります。こうした技術の蓄積により作り出される「ものづくり」そのものが、製缶工における最大の魅力とやりがいになります。同じものづくりでも他業界にはない、製缶工特有のものづくりに対する達成感や、それによって試行錯誤のできる日々などが、製缶工の業務経験により得られるやりがいだといえます。
まとめ
製缶工という職種は、決して目立つような仕事ではないかもしれません。しかし製缶工による高品質なものづくりで生み出された製品が、あらゆる業界において活躍しています。幅広い知識や長年の経験が必要だからこそ、ものづくりに興味や関心のある方、またひとつのことを突き詰める職人気質な作業好きな方は、この業種に向いているといえるでしょう。他業種からの転職や就職により、未経験者の方でも始められる職種なので、少しでも興味のある方は、ぜひ製缶工のお仕事を検討してみてはいかがでしょうか？plusworkでは製缶工をはじめ、建設業界のあらゆる職種からの求人を多数掲載しております。建設業に興味のある方は、ぜひplusworkで検索してみてくださいね。
