一般住宅や店舗、オフィスなどの内装工事において、床工事の工事内容を詳しく知りたい方や、床材の特徴などを知りたい方に向けて、床工事の工事内容から床材の特徴について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
床工事、種類ごとの工事内容
①フローリング材
フローリング材の張り替え工事の手順としては、既存のフローリングを剥がしてボンドを塗り、フローリングを貼っていくといった作業になります。フローリングの張り替え工事には、床下の改装工事が必要となるケースがあります。その理由としては、床下の木材が雨漏れやシロアリの影響により、交換する必要があるからです。このような場合以外は、比較的スムーズに工事をすることができますが、工事の依頼をする前に、必ず床下状況の確認をしておく必要があります。
次に床材についてですが、フローリング材には集成材と無垢材の2種類があり、集成材とは、薄い板を重ね合わせた合板のようなもので、無垢材は1枚の板でできています。どちらにもメリットとデメリットがあり、たとえば集成材は、無垢材よりも低コストで工事ができますが、無垢材は天然の木から加工した1枚板なので、コストが掛かります。しかしながら、集成材にはない経年変化や質感が楽しめます。このように、メリットやデメリットを念頭に置きながら、自分にあった床材を選びます。
②フロアタイル
フロアタイルの張り替え工事の流れは、既存のフロアタイルを剥がしてボンドを塗り、フロアタイルを貼ってから、仕上げにコーキングをしていくという作業です。フローリング材と違い、フロアタイルは薄く軽い塩ビ素材なので、加工がしやすく、一般的にフローリングの張り替え工事よりは比較的早く工事が終わります。しかし、フロアタイル材によっては高価なものもあり、フローリングの張り替え工事より、価格が高くなる場合もあります。フロアタイル材の特徴は、水に強く、硬い素材なので、水廻りなどで施工されるケースが主流です。また、
フロアタイルはデザインの種類が豊富で、カラフルでポップなものから、シックでホテルライクなものなど、自分好みの床を実現することができるのも、魅力のひとつです。フロアタイルのメリットは、デザインによってさまざまなインテリアを実現することが可能になるので、なんと言っても自分好みのデザインを見つけやすいというところにあります。大理石のようなデザインのフロアタイルを敷き、まるで本物の大理石かのような高級感のある床にすることも可能です。その他にも、水を弾く素材なので、掃除がしやすいというのもフロアタイルのメリットです。デメリットとしては、防水効果のある安価なクッションフロアと比べられることが多く、デザインよりも、コスト面でクッションフロアの方が主流になっている点や、フロアタイル自体は硬い素材なので、転倒などの安全面がクッションフロアに比べて劣る点だと言えます。このようにクッションフロアと比べられることの多いフロアタイルですが、タイルでしか出せない魅力を活用し、インテリアに取り入れるのも良いですね。
③石材
石材とは、大理石や御影石などを使用した床材です。施工方法としては、コンクリート床の場合、コンクリートの上にモルタルを平らに敷き、その上に石材を設置します。それから石材の隙間に白セメントを入れ、目地を作って仕上げます。また、木造床の場合は、コンパネの上に石材を敷いていき、接着剤を使って固定します。目地はコンクリートの床と同様に、白セメントを入れて仕上げます。石材はホテルや会社のロビーなど、さまざまな場所に取り入れられています。大理石は、高級感と光沢があることが特徴で、大理石の床にすることによって高級感のある部屋を作ることができます。模様と光沢があることで、小さなゴミが目立ちにくくなるので、こまめに掃除をしなくても気になりにくいといったメリットもありますが、綺麗好きの方には、掃除しなくても気になりにくいのは、逆にデメリットになる可能性もあります。掃除機をかけてもしっかりとチリや埃が無くなったことを確認しづらい点や、目地の掃除が大変など、掃除の面においてのデメリットはあります。
④クッションフロア材
クッションフロア工事の流れは、既存のクッションフロアをカッターナイフやスクレーパーなどの道具を使って剥がし、その後、新しいクッションフロアをボンドで隙間なく貼っていきます。他の床材に比べると、一番簡単で施工時間が短く、施工の費用も安価です。クッションフロアの特徴は、防水かつクッション性のある素材で、施工場所はフロアタイルと同じく、水廻りで使用されることがほとんどです。床材のメリットとして、クッション性が大きいことが最大のメリットと言えます。固い床に比べ、膝をついても痛くなりにくかったり、転倒時の怪我の軽減などが期待できます。デメリットとしては、フロアタイルや石材よりも薄く、柔らかい素材なので、破れる可能性やへこむことがあげられます。
いかがでしたか?今回は床工事について解説しました。床材には種類があり、それぞれメリットとデメリットをしっかり把握した上での工事が必要です。
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