今回は重量工事についてご説明いたします。
重量工事の作業のなかには、重量物の搬入や据え付けといったものがあります。大型機械や精密機械などといった、重量物の搬入や据え付け工事、芯出しなどの作業を行い、新設機器の搬入や据え付けも業務内容のひとつです。地上階だけでなく、２階以上の上層階や屋上、また地下への搬入や据え付けも重量工事の作業となり、高層ビルや大型商業施設、官公庁、ホテルなどにチェーンブロックやウィンチなどを用いて、大型の機械や重量物を搬入し、図面の通りに据え付けを行います。このように、重量物を搬入することや据え付けをすることが、重量工事の主な仕事です。
重量物の解体そして撤去
重量物を解体し、撤去する工事も重量工事の業務内容のひとつです。何トンにも及ぶような工作機械や設備機器を、特殊工具によって解体・撤去する工事です。老朽化してしまい、不要となった産業設備や機械設備といったものも、解体して撤去を行います。また、機械の移設やレイアウトを変更することによって生じる機械設備の搬出もします。ビルや会社・工場だけでなく、個人宅における重量物の解体や撤去も担うことがあり、重量物は搬入や据え付けのみならず、解体や撤去といった作業もあります。
プラント工事
プラント工事も、重量工事のひとつです。自動車工業の製造ラインや各種設備ラインといった、プラント設備を搬入することや据え付け、解体撤去工事などを行います。重量物の搬入や設置だけに限らず、ラインを組み立てることから撤去する作業までが重量工事の作業内容で、実はプラント工事も重量工事の一環なのです。
重量工事を手掛ける職人
鳶職は、建設現場において高所作業を専門に行う職種ですが、請け負う作業内容により、足場鳶・鉄骨鳶・橋梁鳶・送電鳶・重量鳶などに分類されます。重量工事に携わる、重量物を扱う鳶職人を重量鳶と呼びます。
重量鳶が他の鳶職と違うのは、高所作業が少ないという点です。重量鳶は重量物の据付や移設などを担い、人力では動かすことのできない大型機械や工作物を搬入します。扱う重機の幅も広く、一般の鳶職に比べると専門性が高い上に高い技術も求められます。仕事のスケールが大きい一方で、図面を読み取りながら、数十トンにもおよぶ重量物を1mm単位で据え付ける細かい作業も多いので、力仕事だけではなく、繊細な一面もある仕事です。特に遠隔操作で重機を扱う場合は、高い技術力が求められます。少しでも操作を誤ってしまうと、大事故につながる可能性もあるためにその責任も重大です。
将来性のある仕事
重量鳶は、重量物を適切に取り扱うためのエキスパートです。社会における役割も重要であることから、給与面だけでなく、同時に将来性も高い仕事です。何トンもの重量を持つ機械設備を、１mm単位で設置する技術は、一朝一夕で身につくものではなく、高い技術を持った重量鳶は、幅広い現場でニーズが高まっています。機械設備には多くの種類があり、設備によって取り扱い方法や設置方法が異なりますが、特に工場で使用する設備はサイズが大きい上、精密性や仕事の専門性も他の設備以上に高くなっています。重量鳶の仕事は、技術を習得すると一生モノの仕事となり、さらに機械設備や設置器具の進化に伴って、自らの技術をアップデートし続けることによって、さらなる需要の高まりにも対応できるでしょう。技術を極めたいとお考えの方には、重量鳶が適しています。
まとめ
重量鳶は他の鳶職に比べて、高い専門性が必要とされる仕事です。大型の設備を扱うため、仕事のスケールも大きく、仕事をやり遂げた際の達成感はひとしおです。仕事のスケールが大きい一方で、作業は繊細で細かいものも多く、最初のうちは慣れるのに精一杯かも知れませんが、少しずつ仕事を覚えて着実に経験を積むことにより、一人前の重量鳶を目指せます。重量鳶の仕事に、学歴や経歴は関係なく、ご自身の頑張りや努力次第によって成長が目指せます。重量鳶の仕事をお考えの方や重量鳶の仕事に興味のある方など、転職をするならplusworkの活用をおすすめします。plusworkは建築・建設関係のお仕事に特化した求人サイトで、様々な条件での求人を多数掲載しておりますので、就職や転職をお考えの方は、ぜひplusworkをご活用ください！
