知ってますか?熱絶縁工事とは!


突然ですが、みなさん!
熱絶縁工事をご存知ですか?建設業にはさまざまな工事の種類があります。そこで今回は、熱絶縁工事について解説いたします!

熱絶縁工事とは

そもそも「絶縁」という言葉の意味についてですが、絶縁とは、簡単に言うと「流れない・通らないようにすること」です。つまり熱絶縁工事とは、熱が通らないようにする工事を指します。国土交通省が発行している建設業許可事務ガイドラインでは、熱絶縁工事に該当する工事について、冷暖房設備・冷凍冷蔵設備・動力設備または燃料工業・化学工業等の熱絶縁工事、ウレタン吹付け断熱工事の2種類を例示しています。冷暖房設備・冷凍冷蔵設備・動力設備または燃料工業・化学工業等の熱絶縁工事は、様々な設備を動かす際に発生する熱が、周囲に影響を与えないように断熱するといった工事になります。ウレタン吹き付け断熱工事については、住宅の内側などに使われることが多く、隙間を減らす気密化も同時に行うことができます。この処理を行うことにより、断熱性の高い建築物を作ることが可能となります。

熱絶縁工事における建設業許可について

熱絶縁工事については、建設業法が定める建設業許可29業種のうちのひとつで、2017年3月時点の建設業許可業者数は、16,223社でした。これは全業種の中では6番目に少ない数となりますが、実は年々登録業者数が増えており、2000年からは139%増と2倍以上になっています。
これは全業種の中でもトップの伸び率です。熱絶縁工事の需要の高まりについては、業界的な省エネルギー推進の影響が大きいものと考えられます。
熱絶縁工事の建設業許可を取得するためには、他の業種との共通要件はもちろんのこと、熱絶縁工事の専任技術者の設置が必要です。

熱絶縁工事の専任技術者については、資格か実務経験が必要です。ここでは、資格を中心に説明していきます。
建設業法が定める国家資格においては、1級・2級の建築施工管理技士(仕上げ)が該当し、また職業能力開発促進法が定める技術検定においては「熱絶縁施工」を修了した場合に、要件を満たします。特定建設業の場合については、実務経験を考慮しない場合、1級建築施工管理技士のみが専任技術者となることができます。

ウレタン吹付け断熱工事も、職種内容に含まれます。動力設備においても、同じく対応が出来るように、専門的な知識を身に着けた技術者がメンテナンスを行います。燃料工業や化学工業等の設備の熱絶縁工事を行いますので、ウレタン吹付け断熱工事も職種内容に含まれます。室内や冷凍冷蔵設備の温度管理全体を担う事になります。

熱絶縁工事に関する資格は?

資格に関しては、一般社団法人日本保温保冷工業協会が「保温保冷期間技能者」の登録制度を設けており、これは保温保冷工事における作業能力の熟練と、豊富な知識に加えて、上級職長としてのマネジメント能力や、計画管理業務へ従事していく職人を育成するための資格となっています。需要の高まっている熱絶縁工事業を突き詰めるためには、検討の余地があるかもしれません。
また前述の通り、熱絶縁工事の拡大については、省エネの流れが後押しとなっているため、BEMSやHEMSなどの設備管理で、建物全体のエネルギー消費量の削減を行うシステムについての知見もあると望ましいでしょう。特に昨今では、政府としても温室効果ガスの削減目標達成のために、省エネルギーのオフィスビルや住宅への補助金をつけているケースもあります。このあたりの知識も含め、省エネに関するコンサルタントのようなスキルを身につけると、現場のみならず、活躍の場が広がってくるのではないでしょうか。 省エネという観点だと建設業とは少し離れますが、日本排出量取引支援機構が認定する省エネ診断士や、一般社団法人省エネ環境推進機構が認定する、省エネ環境診断士などの資格もあります。熱絶縁工事に従事している中で、今後のキャリアを考える上での参考となれば幸いです。


いかがでしたか?今後、より一層の省エネが叫ばれると予想されるなかで、熱絶縁工事においても今後の需要が期待できる職種のひとつです。
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