建設業界が女性を雇用するメリット


建設業界でも働く女性が増えてきたとはいえ、業界全体の人数の割り合いとしては、建設業界で働く女性の数はまだ少ないと言えます。そして、女性の積極的雇用を行っている企業も少ないのが現状ではありますが、企業が女性を雇用するメリットはいくつかあります。そこで今回はどのようなメリットがあるのか、詳しくご紹介していきたいと思います。

メリット①男女平等に、多様な働き方が選択できるようになる

女性を雇用できる制度が整うことにより、元から働いている男性にとってもメリットがあります。たとえば、長時間労働が常とされている職場であれば、制度を整えることにより、長時間労働の改善が見込めます。また旧態依然の職場環境の場合は、女性を雇用することによりそうした体制も見直されることになります。制度の見直しは、新たに雇用する女性に適用されるだけでなく、今まで勤めていた男性にも適用されるため、男性も多様な働き方が選択できるようになるのです。

メリット②助成金制度の利用が可能となる

建設業の中小企業が女性を雇用すると、トライアル雇用助成金の利用が可能となります。助成金の支給期間は3か月で、雇用した労働者の年齢が35歳未満か、または女性の場合に受給対象となります。支給に条件はありますが、申請すれば雇用1人あたり月額4万円が支給されます。女性労働者の雇用を目的とした助成金は、トライアル雇用助成金以外にも、建設業界の女性労働者の定着を目的とする職場環境を整えるための「人材確保等支援助成金(若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース)」などがあります。

メリット③男性とは違った視点での管理が可能になる

女性を雇用することにより、仕事の管理が多角的になることもメリットのひとつです。女性が職場にいることで、女性ならではの視点が業務に入ります。女性ならではの視点が入れば、男性視点とは違った仕事の管理が可能です。男性視点だけでは見えなかったことに気づけるため、さまざまなシーンでの効果が期待できるでしょう。たとえば、安全管理は小さな気づきが労働災害の予防につながります。男性視点だけでなく、女性視点という違った視点からも管理することによって、事故防止に効果があります。女性視点で工事の進捗を考えると、男性視点とはまた違った調整方法を考えられることもあるでしょう。

メリット④人材不足への対応が可能になる

女性の雇用を進めることによって、人材不足への対応が可能です。建設業界といえば、まだまだ肉体労働のイメージがありますが、現在では機器類も小さくなっているため大きな機械を持つような場面も少なくなり、女性であっても、慣れれば力仕事ができるようになってきています。技能検定や施工管理などの資格を持っていれば、女性も男性も関係なく働けます。こうした資格を活かした後方支援の仕事であれば力仕事ではないため、女性でも活躍可能です。

女性が働きやすい環境作り

建設業界では人材不足の解消などの理由から、今後ますます女性の雇用が進んでいくと言われています。しかし、建設業界で女性の雇用を推進するには、今までと同じような職場環境では、女性が定着して働くのは難しいと言えます。建設業界はこれまで長きに渡り男性社会であったため、職場環境もそのように適応されているからです。建設業界において、女性の雇用を推進していくためには、どのような職場環境に整えれば女性も働きやすい環境となるのでしょうか?ここでは、改善すべきポイントを具体的に3つ挙げてご紹介します。

①トイレ・更衣室など職場環境の改善

建設業界で女性の雇用を進めるために、職場環境の改善を図るならば、まずはトイレや更衣室などの改善が必要です。女性が建設業界で働くのがまだ珍しかった時代には、女性専用のトイレや更衣室を用意しているところはなく、現在においても女性専用トイレを設置しているところばかりではありません。仮設トイレを設置している現場は多く、これは1人用であるため、男性も女性も関係なく利用できるため、活用されていますが、男性が利用しているトイレを利用すること自体に抵抗を覚える女性がいるのも事実です。そのため、仮設トイレでも女性用と男性用を分けて用意する現場も増えてきています。
トイレ環境の改善だけでなく、詰所も別々にし、シャワーの設置もしているといった、女性に配慮した現場もあります。

②各種業務を細分化する

各種業務を細分化させることも、建設業界で女性が働きやすい環境作りのポイントです。建設業界の仕事では力仕事が多くなりがちな現場作業以外にも、施工管理の仕事があります。施工管理の仕事は、現場で働くというよりは机上での業務が多い仕事です。そして、施工管理の業務内容は安全管理や工程管理、そして品質管理というように細分化が可能です。細分化を可能にすれば、出産するときや産後職場復帰するときなど、時短勤務も可能となります。そうした出産や育児に配慮した就労環境を整えれば、女性の長期雇用定着にもつながります。他にも、書類仕事や、施主や工事関係者との調整という業務も、それぞれ女性が得意な分野において長期活躍することが期待できるでしょう。

③産休や育休など、企業制度の導入と改善

女性が働きやすい環境を整えるためには、産休や育休といった企業制度の導入や改善が必要です。福利厚生などの制度改善は、女性だけでなく全ての従業員にとって必要なことですが、女性を積極的に雇用しようと考えた場合は、女性に配慮した制度の導入と改善が求められます。産休や育休制度の建設業界導入は、大手ゼネコンや大企業においては進んでいる企業もありますが、中小企業においては、まだそれほど制度の導入が進んでいないのが現状です。

女性ならではのスキルを活かそう!

建設業界は「男性が働く場所」というイメージですが、最近では女性の進出や促進が進んでおり、女性も活躍する業界となってきました。そのため、建築現場でも女性が働きやすいよう、女性専用のトイレやシャワーの設置など、働くための環境も整いつつあります。建設業界はきつい仕事も多いので、結婚や出産を機に女性は退職しなければならないイメージがありますが、それも職種によっては対処することができるため、辞めることなく仕事を続けることが可能です。建設業界も他の業界同様、女性ならではの感性や目線が必要とされています。女性である強みを活かして、この機会にぜひ建設業界で活躍してみましょう!建設業界への転職をお考えの方は、ぜひplusworkで求人検索をしてみてください!

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