建設業界で役立つおすすめの資格をご紹介!前編

土木や建設業界において、責務のある仕事を担ったり、昇給・昇格を狙うには、資格の有無が大きなポイントとなるのは言うまでもありません。資格は個人の能力や技術力を客観的に示し、わかりやすいベンチマークになります。今回は土木と建設業界で役立つ、おすすめの資格とその内容を合わせて紹介していきたいと思います!

建築施工管理技士(一級・二級)

建築施工管理技士は工事の施工管理を行うため、取得しておくと役立つ資格です。この資格は、幅広い業種が手がける建築物の施工管理を行うことができます。特に現在は人手不足の建設業界において、高いニーズのある資格といえます。

仕事内容として、土木施工管理技士と共通する点が多くあります。工事の工程管理、品質管理、また安全管理などが共通事項として挙げられます。土木工事と異なる点は、建築工事に関してはどうしても設計図通りに施工出来ないところが出てきてしまうときに、建設施工管理技士は、建築士と密に連携をとることにより、建築士の作った設計を実現できるよう仕事をしていくのです。建築施工管理技士のなかでも、一級と二級とでは施工管理のできる規模が変わってきます。

電気工事士(一級・二級)

電気工事を行う際に必要となるのが、電気工事士の資格です。商店やビルはもちろん、住宅における電気設備の工事においても、安全を守るため国家資格であるこの資格が必要となります。

仕事内容として、ビル、商店や住宅、また工場などの配線工事、大規模建物の変電室の配電などが挙げられます。また、再生エネルギーの促進という観点から、太陽光パネルの設置工事なども電気工事士の仕事になります。この資格も、一級と二級で対応できる範囲が変わります。二級電気工事士が対応できるのは、600ボルト以下とされる受電設備の工事、一級電気工事士はそれに加えて、最大電力500ワット未満にあたる工場やビルなどの工事が可能になります。

建築設備士

建築設備士とは、一級建築士の上級資格とも言われる資格で、建築設備に関して専門的な知識や技術が必要となります。建築士の要望に応じて建築設備の設計をすることや、工事監理のアドバイスを行うことができます。

このことからわかるように、実は建築設備士がいなくても設備の設計や建築は可能で、アドバイスなども特に強制力はありません。しかし建設設備が複雑化し、高度化したことに加えて、安全性の重要度も高まってきたことなどから、専門的な技術や知識が必要となってきました。そういった建設業界の環境の変化から、建築設備士のニーズは高まっており、重要な位置付けになりつつあります。こちらの資格は、これからの時代にマッチした資格といえ、難易度はかなり高くなりますが、挑戦する価値もまた十分にあります。

コンクリート診断士

これまで紹介してきた資格はすべて国家資格でしたが、このコンクリート診断士という資格は、公益社団法人日本コンクリート工学会が認定している民間資格になります。

公的機関の一部では、この資格が工事を発注する際の要件となっていることもあり、高い評価を受けています。近年では、高度経済成長期に建造された道路やトンネルなどで、コンクリート建造物の老朽化が問題となっており、この資格は2001年に誕生した新しいものですが、今後はニーズが高まっていくと予想されています。なぜなら、そのような建物の適切な補修や長寿命化のための適切な点検や、診断が必要になってきているからです。このように、コンクリート診断士はコンクリート建造物の点検、診断、維持管理を行うエキスパートとして、今後の活躍が期待されています。

技術士/技術士補

技術士は、エンジニアにとって最高峰の資格だと呼ばれるほどの国家資格です。簡潔に言えば、技術士とは専門的な技術と知識、その応用力を兼ね備えたスペシャリストです。その専門性から21もの分野に分かれており、その中でも受験生が多いと言われているのが建設部門です。

建設部門の技術士の資格を持つことで、公共のインフラ整備など、大規模な工事に携わることができます。つまり、自分自身の携わったものが地図に載り、残り続けていく事になるといった点でも、技術士の仕事の大きなやりがい、魅力だといえます。技術士の資格を取得するということは、独立を考える人にも最適です。公共のインフラ工事に携われるだけの専門的な知識を得るほかに、官公庁等との交渉の経験ができ、さらに問題を解決する能力は、コンサルタントとしての信頼を得ることができます。

また技術士を目指す方にとって、その手前の段階である資格として「技術士補」というものがあります。仕事内容としては、技術士業務の補助を行います。技術士の資格を取得することを前提とし、取得する分野の技能を習得することを目的としています。しかしこの技術士補、少し動向を注視する必要があります。なぜなら技術士補の資格は現在、廃止・見直しの検討がなされているからです。これから技術士補の資格取得を目指す方は、細かく動向をチェックする必要があります。

今回は前編ということで、ここまでご紹介しました。次回は後編でさらに建設業界で役立つおすすめの資格をご紹介していきたいと思いますので、ぜひご参考にしてみてください!

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