建設事務を徹底解剖!後編


建設関係においても、事務職は会社を支える重要な役割を担っています。事務職がきちんと機能していると、実働部門の生産性向上につながるため、事務職を重要視している企業も多くあります。特に建設会社の場合は各協力会社との契約書や支払い処理、国が定める施工管理台帳などの工事書類がたくさんあるので、事務職の存在は必要不可欠です。しかし「建設業」は特殊な業界だからこそ、転職希望者の中には「建設会社の事務仕事には、なんだか不安を感じる」という方もいるのではないでしょうか?そこで今回は建設会社の事務職、建設事務について、前編と後編に分けて詳しく深堀りし、これから建設事務を希望する転職者に役立つ情報をお伝えいたします!後編の今回は、建設業界の現状から建設事務のメリットやデメリット、役立つ資格なども記載しているので、建設業界に興味のある方はぜひ最後までご覧ください!

建設業界の現状と将来性

建設業界は、人々の暮らしを支える重要なインフラのひとつです。業界としての将来性は安定しており、今後も伸び続けることが予想できます。しかし、建設業界は現在「人手不足」や「現場労働者の高齢化」が問題視され、職人や施工管理職を中心に、人材が不足している状態です。そのため、現在建設業に従事している人の負担は大きく、これらの負担を減らす必要があります。
事務職は、直接的に事業と関わることはありませんが、事務職が行う日々の業務は、従業員の負担を軽減する働きを有しています。建設業界に興味があり、ものづくりのサポートがしたいという方や、働く人を支える仕事がしたい方は、やりがいを感じられる仕事であると言えます。また建設業界には、様々な役割があるので入社後のジョブチェンジがしやすい傾向にあります。たとえば、作図スキルを身につけることにより、図面修正などを行う「CADオペレーター」に転籍できたり、英語や外国語が得意であれば、海外案件の「通訳業務」なども担当できます。事務職は残業が少ない分、他の職種に比べると仕事と勉強を両立しやすい環境にあります。スキルアップを希望する方にとっては、働きやすく将来性のある職種と言えます。

建設事務のメリットとデメリット

事務職は建設会社以外でも募集の多い職種です。そのため、転職を検討されている方は「なぜ建設会社がいいのか」という、企業を選ぶ理由を考える必要があります。
そこで、建設事務として働く際のメリットとデメリットをまとめました。以下を参考に、志望理由を考えてみましょう。

【メリット】
・安定した業界で働くことができる
・通常の事務職より給料の高い企業が多い

建設事務として働くメリットは「安定した業界であること」と「通常の事務職よりも、給料の高い企業が多いこと」です。建設業界は現在、都市開発やIoT化の推進なども積極的に行っているので、今後も更なる需要が期待される業界と言えます。また建設業界は、他の業界と比べ平均年収が高い業界でもあるので、事務職の給料も平均値より高い傾向にあります。企業によっては、総合職と同じ条件で事務職を募集している企業もありますので、希望年収に合った会社を見つけやすいのもメリットです。

【デメリット】
・男性が多い職場
・短期で雇用されにくい

一方で、デメリットとして挙げられるのが「男性が多い職場であること」と「短期で雇用されにくいこと」です。やはり建設業界は男性が多い職場であるため、男性ばかりだと萎縮してしまう方にとってはデメリットに感じるかもしれません。しかし最近では、女性従業員の採用に積極的な企業も増えているため、少しずつ改善傾向にあります。また建設業界は長期案件が多いので、基本的に短期的な雇用は少なめです。そのため、最低でも1年半〜3年は働くつもりで応募したほうが良いですが、企業によっては、現場事務の単発業務などもあるので、短期雇用を希望される方は、まずは企業に相談することをおすすめします。

建設事務に役立つ資格やスキル

建設事務と聞くと「建設関係に専門的な資格が必要なのでは?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか?そこで以下では、建設事務に特に役立つ資格やスキルを5つご紹介いたします。

①建設業経理検定試験

これは建設業に関する会計知識やスキルを証明できる資格です。この資格を取得することにより「即戦力となる人材」という印象を企業に与えることができます。特に、建設業の経理としてスキルアップを検討されている方には役立つ資格です。

②建設業経理事務士試験

これは建設業の経理に関係する会計知識や、会計処理能力が問われる試験で、会計業務を行う方にとっては、取得すべき資格のひとつです。専門用語の多い建設業界での会計知識を持っているという証明になるため、転職にも有利な資格と言えます。これから勉強する方は、2級以上の取得をおすすめします。

③日商簿記

建設業に特化していない資格でも「簿記」は、事務職にとって強みになる資格です。建設業界にこだわりのない方や、将来的に違う業界へ転職する可能性のある方にもおすすめの資格です。

④基本PCスキル

事務作業において重要とされている、Excel・Word・PowerPointや、メール操作などの基本的なPCスキルは必須となりますので、これらの操作に不安のある方は、事前に勉強しておくと良いでしょう。

⑤コミュニケーションスキル

事務職は多くの社員とコミュニケーションをとって、従業員の業務を円滑に進めるサポートを行うので、受動的な姿勢よりは、能動的な姿勢が好まれます。社内の問題を自ら探し出し、解決策を提案できるコミュニケーションスキルは、事務職にとって重要と言えます。


前半・後半に分けて建設事務について解説いたしました。建設事務は、様々な業務を並行しながら対応するため、臨機応変な判断ができる柔軟な方や、世話好きの方に最適な職種です。今回ご紹介した資格やスキルをお持ちでない場合でも、経歴によっては建設業界への転職が十分に望めますので、志望する企業に、事前に相談されることをおすすめいたします。plusworkでは様々な条件での建設事務の求人をご紹介しております。建設事務で転職をお考えの方は、ぜひplusworkで求人検索をしてみてはいかがでしょうか?

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